比内地鶏とアラキドン酸
薩摩地鶏や名古屋コーチンと並び、日本三大美味鶏として有名な比内地鶏には、アラキドン酸が多く含まれていることが分かっていて、それが比内地鶏の旨みを引き出しているようです。
ここでは比内地鶏とアラキドン酸について紹介しています。
外国からたくさんの種類の鶏が入ってきたことにより、日本で飼育されている鶏にはいろいろな種類が混じっているものが増えていますが、比内地鶏はそんな環境においても純粋なものとして守られ、天然記念物としても保護されていることで知られています。
したがって、純粋種の比内地鶏を食べることはできませんが、一代種という比内地鶏のオスとロード種のメスをかけ合わせたものは食べることが可能となっています。
特にこの比内地鶏には、アラキドン酸が豊富に含まれていると言われています。
比内地鶏はその味はもちろん、身の柔らかさにも定評があり、他の鶏との違いにアラキドン酸の量があるとされています。
アラキドン酸とは不飽和脂肪酸の1種で、必須脂肪酸とも呼ばれていますが、アラキドン酸は体内でつくり出すことができないので、食べ物から摂取しなければいけません。
実は比内地鶏たちの飼料にこの成分を添加していて、それが旨みにつながっていることが研究によって判明しました。
現在畜産業界では、鶏の旨みを出すアラキドン酸に注目していて、飼料に添加することによって鶏の体内に成分がしみわたり、それを私たちが食べることにより、美味しさを感じることができるだけではなく、その成分が持つ健康成分や美容成分を摂取できると言われています。
特に鶏は肉類の中では脂肪が少なくてヘルシーなことが知られているので、十分な量を摂取することも可能となります。
秋田の郷土料理であるきりたんぽ鍋や、親子丼などにしても非常に美味しく食べられる比内地鶏を、みなさんもすすんで食べてみてはいかがでしょうか。
このように比内地鶏にはアラキドン酸が豊富に含まれていて、それが鶏の美味しさの理由になっています。
比内地鶏を積極的に食べることで、美容や健康に高い効果をもたらすアラキドン酸を効率よく摂取することができます。