老化防止

アラキドン酸がミルクに配合され始めたのはいつ頃?

脳神経を活性化させる働きがあり、認知症やアルツハイマー病の予防に効果があると最近注目を集めているアラキドン酸ですが、実は現在日本で市販されている粉ミルクのほとんどにこの成分が配合されています。
一体いつからアラキドン酸はミルクに配合されるようになったのでしょうか。

今では当たり前のように粉ミルクに配合されているアラキドン酸ですが、世界で粉ミルクにこの成分を配合することが推奨されることになったのはそれほど前のことではありません。
日本国内でアラキドン酸配合のミルクが出回るようになったのは今から8年ほど前で、10年ほど前に国連食品規格委員会で、乳幼児用調整ミルクにはDHAと同じ量以上のアラキドン酸が配合されていることが推奨されたことがそのきっかけだと言われています。
もともとこの成分はDHAなどと同様に以前から知られてはいましたが、DHAとは違い魚などから抽出することが難しかったため、最近まではその成分について十分な研究が進んでいませんでした。
しかし抽出方法が確立されたことにより、急激に研究が進み、大手サプリメント業者がその有効性をデータで明らかにしたこともあり、一気に注目の的となりました。
心配な乳幼児への影響についてですが、もともとこの成分は人間の体内にある成分で、さらに母乳にもこの成分が含まれているため、乳幼児に与えても全く問題がないこが証明されています。
アラキドン酸は人間の体内ではほとんど生成されませんが、実は唯一母乳だけには多く含まれているため、乳幼児の成長には欠かせない成分だということが言えるのです。
アラキドン酸は脳神経を活発にすることが分かっていて、脳を活発化させて記憶力や学習能力を伸ばすためにも、子供にも欠かすことができない成分です。
中には母乳を与えることができないお母さんもいますが、この成分が配合された粉ミルクを与えることで、母乳を与える効果と同様の効果を得ることが可能となります。

このようにアラキドン酸を配合したミルクが世の中に出回ったのは今から10年ほど前で、日本では大体8年前からいろいろなメーカーが発売するようになりました。